むし歯の原因(砂糖)と予防法を確認 その19
こんにちは
稲沢市 山本歯科医院 院長山本です。
◎砂糖の消費量を減らすとむし歯が減るのでしょうか?
むし歯を予防するために砂糖の消費を半分にしたと自慢する人がいます。しかし、砂糖の消費量よりは、食べる頻度とその時間の方がむし歯の発生には遙かに大きな影響を与えます。
下の図は、スウェーデンのビペホルム精神病院で行われた有名な実験で、患者さんに砂糖入りのお菓子を食事の時間だけ与えてときと、間食に与えたときのむし歯の発生率を観察したものです。
破線で表す食事の時間に食べたときはあまりむし歯は増えませんが、同じ量のお菓子を実線で表した間食に食べると、むし歯が急激に増えることがわかります。
8個の3倍(24個)のトフィー(キャラメルのようなお菓子)を食べても、食事の時間に食べると、間食に8個を食べるときよりも、むし歯はずっと少なくなります。
大事なポイントは砂糖を頻繁に食べ、歯垢のpHを下げっぱなしにする方が、どうせpHが下がっている食事のときに砂糖を食べるより、遙かにむし歯になりやすいことが理解できると思います。
2019/04/28 | むし歯の原因(砂糖)・予防 , 院長ブログ