インフルエンザ予防に「歯磨き」の効果 その3
こんにちは
稲沢市 山本歯科医院 院長山本です。
ちょっと専門的な話になりますが。。。。
日本大学歯学部の研究によると、口腔内の細菌はインフルエンザウイルスを粘膜に侵入しやすくする酵素を出すため、口腔内を不潔に保っているとインフルエンザに感染しやすくなります。また、歯周病による炎症もウイルス感染を促進させてしまいます。
さらに、インフルエンザウイルスは口腔内雑菌の出す「ノイラミニダーゼ」(NA)という酵素を介して増殖します。タミフルやリレンザなどはNAの働きを妨げることでウイルスの感染拡大を防ぐ抗インフルエンザ薬です。
NAを介してインフルエンザの感染は拡大するので、口腔ケアを行ない口腔内雑菌を減少させることで、口腔内雑菌が産生するNAの発生を少なくすれば、インフルエンザ感染を抑制できる可能性があるわけです。