歯科麻酔科

歯科麻酔科について

歯科麻酔の役割

現代歯科医療では局所の診療技術は著しく進歩向上してきています。しかし、21世紀を迎えた日本では、65歳以上の人口が20%以上を占めるようになるといわれています。当然歯科医院の現場でも高齢の患者様の増加が起こり、歯科治療を続ける上で起こりうる全身的な変化を推察し、予防していくことがより重要になってきます。
歯科麻酔科の専門の研修を受けた歯科医師は上記のような全身管理学のほか、局所麻酔法、精神鎮静法、全身麻酔法の基本、痛みの対処法、全身状態評価法、救急救命処置などの知識と技術を持っています。

笑気吸入鎮静法について

皆さんは今までに、歯科治療は痛いとか、怖いとか思ったことはありませんか?当歯科医院では「怖くない歯科治療」「我慢しなくてもいい歯科治療」のために笑気吸入鎮静法を採用しています。鼻マスクで笑気を吸入するだけの方法で治療中の不安・不快・緊張・痛みを和らげることができます。長時間の治療にも最適です。(器械の写真は院内案内のページと右写真参照)
治療終了後はすぐにもとの状態に戻ります。安心して帰宅していただくことができます。
日本でも100年以上前より使用されている安全な治療法です。

笑気ガスについてもっと詳しく知りたい方はこちら(PDF)ダウンロード

星状神経節ブロックについて

また難しい聞きなれない言葉が出ました。一般の歯科医院ではほとんど行われていない治療法ですが、歯科領域では、三叉神経痛・顔面神経麻痺・非歯原性歯痛(歯が原因じゃなくても歯が痛いこともあるのです)・口内炎・顎関節症などにも効果を示すといわれています。私の歯科医院では適応となる患者様に行っております。

複数の歯科医院で改善できなかった「痛み」。一度相談してただければ解決できるかもしれません。多くのそんな経験をしています。

星状神経節は首の左右に一対ある「神経の中継所」のような部分で主に頭顔面・頚部・上肢などの血管の収縮に関与しています。そこを局所麻酔薬を用いて一時的に遮断することにより血管は拡張し、血液の流れがよくなります。

普段の何倍も栄養や酸素が隅々まで運ばれるので、痛みや血行障害はもとより、血液の循環をよくすれば改善されると考えられる疾患にはすべて効果があります。実際、歯科領域での疾患で「星状神経節ブロック」を始めてから、「なぜか体調がよくなった。」といわれる患者様が多いのです。それはこの療法が「自然治癒力」を高め体調を整える効果があるからです。

「星状神経節ブロック」について丁寧に解説していただいているホームページを紹介します。参考にしてください。

星状神経節ブロック(SGB)ページ

 

静脈内鎮静法について

毎日の診療ではほとんど使用しませんが、長時間にわたる処置(手術)の際、笑気吸入鎮静法と併用して患者様の痛み、恐怖などのストレスを完全に取り去ります。
点滴注射により静脈路を確保した後、静脈麻酔薬を注入します。もちろん血圧、心拍数などはモニターで確認していきます。患者様はほぼ完全に眠ったような状態になり、私たちの処置に関心を持たなくなります。ただし、呼びかけには答えられるくらいのレベルです。

処置後は意識や身体の動きが完全に戻ったことを確認して終了となりますが、安全のため一人での帰宅は禁止しています。必ずお迎えに来ていただける方が必要になります。

薬剤の効果で術中の記憶もほとんど無く、「あっ」という間に終わった感覚です。