口腔外科について

口腔外科について

口腔外科について

 皆さんは「口腔外科」って言葉はご存知ですか?現代の歯科医学は予防と治療を目標にしていますが、口腔外科もその一分野を担っています。しかし、口腔外科は歯のみならず、舌・歯肉・頬粘膜などの口腔軟組織、神経、顎や顔面の骨、顎の関節などの領域の疾患の原因と病態を追求します。
ゆえに口腔外科を専門としている歯科医師は顎顔面・口腔領域全体の特殊性を理解しているため、歯科治療においても的確な診断と応用がききやすいと思います。

抜歯について

 口腔外科分野の中で一番基本的でかつ頻度が高い手術は「抜歯」術だと思います。皆さんも一度は受けたことがあるのではないでしょうか?(私もあります)。読んで字のごとく、歯を抜く処置です。

 
 

抜歯術が適応と診断した歯がある患者様に対し、抜歯を行ううえで不都合はないかと考えて問診を行います。かつては抜歯の禁忌症だった疾患も現在は対応することができるようになったものもあり、絶対的な禁忌症は少なくなってきております。しっかりと歯科医師の問診を受けてください。

 

一概に「抜歯」といっても数秒で終了できる歯から30分を超える処置になってしまう歯もあります。その患者様のその歯に即した術式と合併症などをきちんと説明します。

 

さて、実際の抜歯の手順は、1.問診・説明、2.消毒、3.局所麻酔、4.休憩、5.抜歯術、6.止血確認、7.術後の注意事項の説明、8.薬剤の処方、9.終了です。翌日には創部の洗浄と経過観察に受診をしていただくことが望ましいです。

顎関節症について

「顎関節症」って聞いたことがありますか?顎の痛み、ロが開きづらい、顎を動かすとカクカク音がするなどが主な症状の顎の関節と筋肉の病気です。

 顎関節症という病気は、かつては外科療法や、かみ合わせの治療が多く取り入れられていましたが、最近、皆様の日常生活上の多くの行為が症状の発症、増悪に関係していることがわかってきました。すなわち、ある意味では顎関節症も日常の生活習慣がその発症、進行に関与する生活習慣病 ( 以前成人病といわれていた ) であるといえます。

 そのため、日常生活の中で顎の関節 , 筋肉に不自然なカを加えるような悪習慣(歯ぎしり・スポーツ・事務仕事・ストレス・偏った食生活)が続いたまま、病院での治療を受けているだけでは十分な症状の改善が望めない可能性があります。

 痛みや口が開きにくいなどの症状を自覚したら、まずは歯科医院を受診・相談してください。診断の結果、必要であれば薬による治療、生活指導(これが大事)、場合によっては顎への負担を軽くするためマウスピースを作製し装着することもあります。

歯科医院での点滴について


 結論から言うと、必要であると考えています。いろいろな状況や症状で必要性があり、当院では積極的に取り入れています。

 1.口腔内の感染症で炎症が強い時(いわゆる歯や歯肉が原因で化膿してお顔が腫れたときなど)。通常軽症では経口で抗生物質を服用してもらいますが、重症(強い腫れ、痛み、発熱)の時には確実な血中および組織内濃度を得る必要性があるため、点滴静注が適応になります。

 2.長時間の処置(多数歯の抜歯や多数のインプラント手術など)において、点滴をして静脈路を確保し静脈麻酔薬を使用する「静脈内鎮静法」の際には必須です。麻酔についてはこちら

 3.ショックや血圧低下時などの緊急時にはさまざまな薬剤を投与するための静脈路を確保しなければなりません。そういう事態には点滴は必須です。

「親知らず」(智歯)の抜歯について

「おやしらず(親知らず)」とは第3大臼歯といわれる歯で、成人前後の頃に一番奥からはえてくる歯です。真ん中から数えると8番目の歯になります。結果、親知らずまで全部はえると上下左右で8×4=32本の歯となります。
語源は昔、親知らずがはえてくる成人前後の頃には、親はすでに亡くなっていることが多く、「おやしらず」と呼ばれるようになったと言われています。

 しかし、現代日本人は食生活も生活スタイルも欧米ふうに変化し、歯の本数が全部あっても顎が小さく親知らずまではえる余地がなく、横を向いてはえてきたり、埋まってしまっていたりする方が半数以上です。正常にはえてきた親知らずでも、奥なので歯ブラシが届かず虫歯になったり、歯ぐきが腫れたりします。

ましてや、横を向いてはえてきて半分だけ頭を出している親知らずの歯ブラシなんて至極困難。

虫歯になれば治療は可能ですが、部位も悪くなかなか上手く処置できません。また、さらに歯ブラシできないとむし歯や歯ぐきのはれも再発します。
体調が悪いときにも腫れてきたりします。

では、完全に埋まっている時はいいのか?
そうばかりではありません。
前の歯を圧迫して歯並びを悪くさせたり、前の歯の歯根を吸収(溶かす)したりします。

「親知らず」(智歯)の抜歯について

治療の中心は「保存治療」または「外科治療」になりますが、ほとんどの場合が「外科治療」すなわち、親知らずを抜く「抜歯術」が適していることが多いです。保存治療をしても症状が再発して抜歯しないといけない場合も多いのです。

患者様は「親知らずの抜歯」には不安を持つことが多いのですが、納得していただけるよう術式、術前術後の注意事項を説明します。抜歯術は口腔外科で研修してきた私(院長)がしっかり処置させていただきますのでご安心を。まずはご相談ください。

初診当日には特別なケース以外親知らず抜歯処置はいたしません。
炎症がある場合は消炎させ、説明後にご予約を取っていただきます。

では、絶対抜かないといけないのでしょうか?そんなことはありません。
奥ですがきちんと磨けて、維持できれば大丈夫です。
他の歯がダメになったときに「移植」をするという可能性もあります。(親知らずを抜いて、他の抜けたところに入れるのです。)
親知らずの治療法については一度ご相談ください。