むし歯の原因(砂糖)と予防法を確認 その18
こんにちは
稲沢市 山本歯科医院 院長山本です。
◎お菓子を食べた後にお茶を飲めば歯に安全なの?
先述したように、チューインガムを咬むと唾液の分泌が促進され、歯垢のpHを上昇させ、歯の修復を促進することができます。同じように、梅干しやスルメも唾液の分泌を促進しますから、砂糖の溶液を飲んだあとにこれらのものを食べると歯垢のpHが上昇してきます。
よく、羊羹を食べても、そのあとにお茶を飲んで糖を薄めればよいようなことを言っている人がいます。 しかし、下図の矢印(砂糖)のところでお茶を飲んでも、歯垢のpHはさっぱりあがりません。唾液の緩衝能(酸を中和してpHを上げる力)に比べれば、お茶にはほとんど緩衝能がないからです。
昨日の記事の水うがいの例もそうですが、これらのデータは、逆に、唾液の偉大さを改めて感じさせるものです。
お茶の中に、むし歯を予防する作用のあるフッ素が入っていますが、万能ではありません。
2019/04/27 | むし歯の原因(砂糖)・予防 , 院長ブログ