「おやしらず(親知らず)」とは智歯といわれる歯で三番目の大臼歯です。成人前後の頃に歯列の一番奥からはえてくる歯で、真ん中から数えると8番目の歯になります。結果として、親知らずまで全部生えると上下左右で8×4=32本の歯となります。語源は昔、親知らずがはえてくる成人前後の頃には、親はすでに亡くなっていることが多く、「おやしらず」と呼ばれるようになったと言われています。
しかし、現代日本人は食生活も生活スタイルも欧米ふうに変化してきました。歯の本数が全部あっても顎が小さく、親知らずまで生える余地がありません。そして横を向いてはえてきたり、埋まってしまっていたりする方が半数以上です。正常にはえてきた親知らずでも、奥なので歯ブラシが届かず虫歯になったり、歯ぐきが腫れたりします。
ましてや、横を向いてはえてきて半分だけ頭を出している親知らずの歯磨きなんて至極困難なのです。
親知らずが虫歯になっても保存治療は可能ですが、部位も奥で悪くなかなか我々でも上手く処置できないこともあります。また、さらに歯磨きできないと虫歯や歯ぐきの腫れも再発します。体調が悪いときにも腫れてきたりします。では、完全に埋まっている時は大丈夫なのか?必ずしもそうとは限りません。
前の歯を圧迫して歯並びを悪くさせたり、前の歯の歯根を吸収(溶かす)したりします。

親知らずの治療について
親知らずの治療の中心は「保存治療」または「外科治療」になりますが、ほとんどの場合が「外科治療」すなわち、親知らずを抜く「抜歯術」が適していることが多いです。保存治療をしても症状が再発して抜歯しないといけない場合も多いのです。
患者さまは「親知らずの抜歯」には不安を持つことが多いのですが、納得していただけるよう術式、術前術後の注意事項を説明します。抜歯術は口腔外科で研修してきた私(院長)と当医院でしっかりトレーニングしてきた勤務歯科医師がしっかり処置させていただきますのでご安心ください。まずはご相談ください。初診当日には特別なケース以外親知らず抜歯処置はいたしません。炎症がある場合はまずは消炎させ、説明後に抜歯のご予約を取っていただきます。
では、絶対抜かないといけないのでしょうか?そんなことはありません。奥ですがきちんと磨けて、維持できれば大丈夫です。他の歯がダメになったときに「移植」をするという可能性もあります。(親知らずを抜いて、他の抜けたところに入れるのです。)さまざまな親知らずの治療法については一度ご相談ください。