むし歯の原因(砂糖)と予防法を確認 その6
こんにちは
稲沢市 山本歯科医院 院長山本です。
◎甘いものを食べなければ、むし歯にならないのか?
1日3回の食事の時にも歯垢のpHは5以下に低下します。しかし、食事の時に砂糖の入った甘いものを食べなければ歯垢のpHは低下しないのではないかと考える人がいると思います。
実は、ご飯やパン・うどんなどの主成分であるでんぷんを食べても、歯垢の中で酸がつくられ、歯垢のpHは5まで下がってしまいます。これは、唾液の中のアミラーゼという酵素がでんぷんの一部を分解し、マルトースやグルコ-スなど歯垢中の細菌で分解される糖に変えてしまうためです。すなわち、ほとんどの人は食事の度に歯を溶かしていると考えられます。
でんぷんを主成分として砂糖を含まない食品にはむし歯をおこす能力があるかどうかは、永い間、議論されてきました。しかし、最近の研究結果により、砂糖ほど強くないにしても、でんぷん製品にもむし歯をおこす能力あるとの結論に達しました。ですから、夜寝る前にポテトチップスを食べるようなことをするとむし歯をおこす危険が多くなってしまうのです。
2019/04/15 | むし歯の原因(砂糖)・予防 , 院長ブログ