むし歯の原因(砂糖)と予防法を確認 その5
こんにちは
稲沢市 山本歯科医院 院長山本です。
◎歯垢中で酸をつくる細菌はミュータンス菌だけ?
さて、前回までの話をすると、「歯垢中でミュータンス菌(ストレプトコッカス・ミュータンス;ミュータンス・レンサ球菌)が砂糖から酸をつくり」と説明する人がいます。しかし、歯垢中に棲んで酸をつくる細菌は、ミュータンス菌を含むレンサ球菌、アクチノミセスなど数多くいます。むしろ、ほとんどの細菌が糖から酸をつくると言っても良いでしょう。
人の歯垢中にはミュータンス菌の数は一般にきわめて少ないのですが、ほとんどこの菌がいなくても、歯垢のpHは歯を溶かす(むし歯ができちゃう)値である5.5以下に低下していることがわかります。
歯垢でつくられる酸の大部分はミュータンス菌以外のレンサ球菌やアクチノミセスでつくられているのです。
よく、ミュータンス菌を駆除すれば、歯垢で酸がつくられなくなるように考えている人がいますが、これは間違いです。
2019/04/14 | むし歯の原因(砂糖)・予防 , 院長ブログ